最近、軽視されがちな基本や移動稽古
ただ、何気なくやっているだけでは、たいした効果は期待出来ません。
『そんな時間があったら組手だけやってた方がよっぽど強くなるよ』なんて言う人もいるだろうと思います。
確かに、そう言った実戦重視の稽古方法も有りだと思いますが、空手の奥深さを追求するのならば、もう一度基本や移動稽古を考え直すべきだと思います。
力の入れ所や重心の置き方、技のスピード、身体の部位だけでなく、全身を意識して行う基本や移動稽古は、決して単純でつまらないものではなく、追求すればする程に奥が深くて簡単には極める事が出来るものではありません。
要するに、いかに早くそこに気付いて
心を込めた稽古が出来るか?
一通りマスターして黒帯を締めたから
それで良しではなく、飽くなき追及心をもって技を行う事が大事であると思います。
何回、何日、何年やったからどうだと言う結果を求めるのではなく、一瞬一瞬に全身全霊をかけて行っていれば、必ず自分の技や心が向上している事に気付くはずです。
基本と移動稽古で造られた屈強な軸の上に近代トレーニングを融合させる事を修練会の目的として日々精進して行きたいです。
特に子供達には、決して結果を焦る事なく、数年後を見据えた稽古を心掛けて行くつもりです。
空手の道は、気の遠くなるほど深く険しい道であるからこそ、一生を掛ける価値があるのだと思います。
浜松空手修練会